過去。

 とある場所で精神障害の方と知り合ったんだけど、私が持っていたイヤマフが気になったようで、試しにつけてみると「これいいね!」とのこと。幻聴さんも聞こえるようで、困っていらしたけど、たぶん幻聴さんには効果ないか、と・・・。
 私も精神状態がひどい時には、幻聴さんが聞こえていた。でもその頃は、その声の正体というか自分の思考なのか、誰かの声なのか、本当に聞こえているのか、もうなにがなんだかわからない状態だった。「なんで仕事もしてないんだ?」「なにしてんだ?」「社会のお荷物!」「いなくなっても何も変わらないよ」「ダメ人間」等々聞こえていて、それが自分の考えていることなのか、なんなのかもわからなかった。とにかくしんどかった。正気ではいられないので、常にお酒を飲んでいた。お酒と併用してはいけない薬も飲んでいたので、血液検査では数値は異常値。とにかく朝を迎えるのがつらかった。あー、今日も一日始まってしまうんか、と。昼間、家にいることに以上に罪悪感を感じていた。なぜだかはわからない。「仕事すること!」になんだかこだわっていた。なにも生み出さないことに、生きていてはいけないことのように感じていた。

 最初にかかった病院ではウツと言われていた。でも精神科なんて行ったこともないので、何が症状なのかも自分でもうまく伝えることができなかった。なにか聞こえるんだけど、それが自分の思考なのか、幻聴と言われるものなのかもわからない。その声がつらい、と言えばよかったんだろうけど、そもそも私はそれまで他者に自分が「つらい」ということを言ったことがなかった。言ってはいけない、とさえ思っていた気がする。他人に自分の弱いところを見せてはいけない気がしていたんだ。「何でも聞くよ」と言われても、「なんでも」の中に自分の弱っていることを見せる、という選択肢がなかった。今でも、なんで自分がそこまで弱っていたのかの原因はわからない。たぶん、生まれてこの方愚痴らしい愚痴の言い方がわからなかった当時は、発散方法のわからない闇をそれまで抱え込んでいたんだろうと思う。ちょっとした怒りや不信感も何十年分もたまれば、そりゃ精神的にもくるはなぁ・・・。

 今はこうして小出しにしていきながら、自分の中でも整理していきたいと思う。

言の葉つづり

発達障害(自閉症・ADHD)、精神障害(鬱・PTSD・解離性障害)、身体障害(両下肢不全麻痺)、生活保護(辞退)、LGBT等の当事者で薬物依存、アルコール依存、ギャンブル依存だったこともありながらも表現者である私「もりもと」の言の葉つづり。

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